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田中 隆一
原子力と先端技術,5; NSAコメンタリーシリーズ, No.6, p.119 - 137, 1998/06
イオン加速器は原子核科学の道具として著しく性能が向上し、その結果材料科学, 医学, 生物学の非核科学への応用研究が活発化してきた。特に近年、理化学研究所, 日本原子力研究所, 放射線医学総合研究所などの拠点的なイオン加速器施設が設置され、これらの研究領域で先導的な研究開発が本格化してきた。ここではイオンビームの応用研究に焦点をあてて、応用の立場から見たイオンビームの特質とイオンビーム技術、及び医学研究, 生物科学研究, 材料科学研究などへの応用の現状と展望について述べる。
放射線高度利用センター
JAERI-Conf 97-003, 518 Pages, 1997/03
第7回原子力先端研究国際シンポジウムが「加速器ビーム利用研究の新たな進展」のテーマのもとに、1996年3月18~20日にわたって開催された。本報告はその論文集であり、特別講演2論文、招待講演35論文、一般ポスター発表67論文を収録したものである。
岡田 漱平
第21回日本アイソトープ・放射線総合会議論文集, p.1 - 13, 1994/02
低速陽電子ビームは、材料科学から基礎物理学・化学・生物学に至るまで幅広い分野での自然界観察手段として利用が期待されている。本報では最初に、陽電子の発生、低速陽電子ビームへの変換及び輝度強化法等のビーム整形技術について説明し、次いで、利用法の現状について、陽電子の特徴と対応させて解説する。最後に、高強度低速陽電子ビーム発生計画について述べる。
田中 隆一; 松田 純夫*; 渡辺 宏; 楢本 洋
高圧ガス, 31(10), p.754 - 776, 1994/00
上記標題のもとで行った座談会の紙上掲載である。イオン照射研究施設TIARAの完成により本格化した放射線高度利用研究の現状と展望を以下の項目に沿って討論した。(1)放射線利用研究の中における放射線高度利用研究の位置づけ(特にイオンビーム利用の意義)、(2)材料・バイオ科学研究におけるイオンビームの必要性、(3)イオンビームを利用する材料・バイオ科学研究の背景と概要(特に宇宙開発を中心に)、(4)イオン照射研究施設TIARAについて(イオンビーム技術を中心に)、(5)研究、施設利用の現状、(6)将来展望
姫野 嘉昭; 遠山 伸一; 佐久間 実
PNC TN9410 93-011, 192 Pages, 1992/03
核変換技術に必要とされる大強度CW電子線形加速器の要素開発を効率的に進めるために、平成3年1月から活動を開始した「大強度CW加速器研究会」における、種々の報告と議論等の概要を取りまとめたものである。事業団において開発中の大強度CW電子線加速器に関する技術は、種々の加速器を利用した核変換技術に共通の基盤となるものであり、加速器の大強度化に向けたひとつのマイルストーンとして、着実に進める必要のあることが確認された。また、開発すべき加速管の形式としては、進行波還流型を選定することが望ましいとされた。
冨増 多喜夫*; 田中 隆一; 谷川 庄一郎*; 小無 健司*; 水本 元治; 山崎 鉄夫*
日本原子力学会誌, 33(11), p.1016 - 1048, 1991/11
被引用回数:0 パーセンタイル:100(Nuclear Science & Technology)近年、低速陽電子や自由電子レーザーなどと関連して、新しいビーム技術が著しく進展している。また従来からのイオンビームの分野においても、さらに高度な利用に向けていろいろな計画がすすめられている。このような動きに伴い、ビーム技術の先端的な応用も、材料、物性、同位体分離、生物などの分野において、ますます拡大してゆきつつある。このような時期に当り、これらの新しいビーム技術について、特に興味のある応用例に重点を置いて、平易に解説する。長寿命放射性核種の消滅処理については、高エネルギー陽子の核破砕反応を利用する消滅処理に関し、原研で検討されている高速中性子を用いたシステム、ロスアラモスでの熱中性子を用いたシステム等に関して解説する。